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葛月の日記と他諸々

初めてライブに行った時の記憶

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初めてライブ行った時の話します

※当時の記憶と当時のツイート、また記憶の補強のため他の方のライブの感想などを参考にしています。

 

きっかけはニコニコ動画のオススメで見つけて、そこから自分でも分からないくらいに歌を聴くようになって、ちょいちょい生放送とかも見るようになって、ライブ行きたかったけど当時はまだ学生だったし近くても東京だし親の許可は取れなさそうで行けないと思ってて、ずっといつか行ければいいなと思っていた。

それで社会人になって、自分の仕事に慣れてきた頃にワンマンライブの告知が出て、絶対行きたいけどチケット取れなかったら終わりだよな、まあダメ元で取ろうと思いつつチケット戦争に挑んでしっかりチケットを取る事が出来た。

それからはライブに行く事を励みにしながら仕事頑張って宿泊費等お金貯めてって感じで、ドキドキしながら9月1日を迎えた。前日、夢でお金を全部盗まれる夢見て心折れかけたのも覚えている。今でこそ気兼ねなく行けるけれども、18歳の俺には「人生で初めて東京に行く」というのは、それくらい自分の中で大きいものだった

 

 

7時、起床。最低限の荷物をリュックサックに詰め込んで家を出る。

15時、だんだん都会へ変わっていく景色を眺めながら東京へ到着。

17時、開場。えげつない混み方してたけど当日券があって、「こんな混んでるのに人入るの?!」みたいな会話が聞こえた。

17時半、開演。

 

正直に白状すると、ライブに行くまでは「ライブ」というものに面識なんて無く、バンド演奏は学校の軽音学部の発表くらいしか聴いたことないし、イメージはテレビで見るジャニーズとかのドームでのライブで、お客さんはペンライト振ったり歓声出したり、みたいな感じ。

しかも、俺はライブに行くまでタラチオさんの歌ってみたの投稿とか、生放送でやっていたカラオケとかもあまり聴いていなくて、生放送で唯一覚えているのは「(何かのライブで最初の方に)メルト歌ったら最前のお客が泣き出して『ここで?!』ってなった」って話くらいでした 何が言いたいかというと「タラチオさんの事、そんなに知らない」って事

 

それでも最初にシャルルをアカペラで歌い始めた時に「ああ、念願だったライブについに俺は来れたんだな」と思って、この時点でもう「来れて良かった」と思った。バンド演奏も最高で、感動してる中、「笑って」の所で2回打たれたシンバルの音で「ライブが始まった!」って確信した。シャルルの伴奏で「オイ!オイ!」ってコールさせる人いる???俺は1人知ってる

流石に知識の無い俺でもシャルルは聴いたことのある曲で、「やっぱりこの人の歌、好きだな…」って気持ちと、スピーカーから出る強い音圧に、思わずテンションが上がらずにはいられなかった。

 

そしてシャルルが終わった後に繋がれる「空に歌えば」。初めて聴く曲。

実際はライブの前にブロマガで投稿された予習曲の中の1つだったんだけど、その上に書いてあった「ライブ来る時はこうしような!」ってやつだけ読んで終わってしまっていた。けど、周りのコールとか聴いている内に何となく「サビで『そーらーにーうーたーえーばー』って言えば良いんだな?!!」って気付いた。ラスサビ前、「雨は上がっていた」が後々聴いた本家と違ってそこも叫んでいて、なんとなく空に歌えばは「歌じゃない」感じがした。カラオケで歌えるようになるのは、数年後の話

 

青かった照明がガラリと変わって今度は真っ赤に、まさか歌うとは思わなかったのでイントロで曲名が分からなかった完全感覚Dreamer。少し聴いたことあったけどこんな強い歌い方だったっけ?となった。ここまで来るとテンションはもう最高潮で、他の人を真似ながら手を振ったり声出したりしていた。サビが高いのになんでそんな簡単そうに出せるんだ…と思った。

 

激しかった伴奏から一変。ピエロ。

ライブ行った後一番心に沁みたというか、ライブ直後は激しい曲が記憶に残ってるけど余韻に浸ると静かな曲良かったな…って思うじゃ無いですか それです

優しい歌い方で、いや完全感覚Dreamerからの緩急?!ってなってしまった。隣の人が泣いていたのを覚えている。

 

CALL ME。覚えてない。

 

ここで初めてのMC。休憩無しで4曲ってすごいなあ…と思ったら、「まだ準備体操」って言われて、正気?!!ってなった。自分の体力筋力不足を感じながら、MCを聴いていた。冷房が壊れて、頭上には観客の熱気で雲が浮かんでいた。

 

ゴールデンボンバーの僕クエスト。女々しくての印象しか無かったので、ゴールデンボンバーってこんな曲書くんですか?!って驚いた。これも予習曲のひとつだったんだけど、当然ながら聴いてない。ライブ終わって、家へ帰る時に聴いたらかなり元気付けられたのを覚えている。

 

感情のピクセル。予習曲のひとつで、本当に偶然なんだけど友達に勧められてこれだけは聴いていた。1番サビから歌詞がコミカルな感じになるんだけど普通にかっこよく歌っていて「ホントにコレ感情のピクセル?」と思った。「ワニさんも仲間に入れてあげて」をあんなにかっこよく歌える人を他に知らない。

 

そして、コバルトブルー。

町会議かどこかの歌ってみたブースの生放送で一度聴いたことがあって、この歌かっこいいなってずっと思っていて、まさか生で聴けるとは思ってなかったのですげー驚いた。「この曲は節目節目に歌ってる気がする」ってどこかで言っていて、事実この後ライブ行く時もちょいちょい聴くんだけど、9月1日のコバルトブルーが一番記憶に残っている。

 

ここでMC。「お前ら、水飲みたいか?」「そうかそうか、俺だけ水飲む!」っていうMCで笑った。事前にドリンクチケットと交換したクリスタルガイザーはもう無くなってて、これから先大丈夫かな…なんて思っていた。「オリジナル曲いっちゃう?」というMCに、「オリジナル曲なんてあったの?!」とテンション上がっていたら、「祈れ人間!」

 

「宗教」という言葉が一番似合う曲、AEONS GEHHENA。

お客が祈りながらヘドバンをする姿は多分子供に見せたら泣くんじゃ無いだろうか。後に聞いた話だけどゲヘナの時の祈りヘドバンはここ、9月1日から始まったらしい。今では土下座ヘドバンまでする始末。赤のフラッシュが激しい舞台で、頭を振りながら一瞬見えるタラチオさんは禍々しいくらいに美しかった。今思ったけどこの男よく初めて行ったライブで頭振ったな

 

Amy。人生で初めて聴いたSiMだった。ゲヘナでまあまあ頭を振らせた後にまたヘドバン。

これも予習曲だった。後にPV見たら、あっそういうストーリーなんですね…ってなった。

 

B.Y.O.B.。これは覚えてないというか、訳が分からないというのが正しい。現に2,3回ライブの時に聴いてるけど、今も分からない。何が分からないかも、分からない。

 

Phantom limb。このライブの数ヶ月後にCDになったオリジナル曲で、初めて聴いたんだけど、イントロが大好きで、歌詞も「生きていたかった」「諦めたくなかった」って、普段のタラチオさんからは想像出来ない、というのは失礼だけど、死ねや飛び散れや平然と言うタラチオさんとは毛並みが違くて、でもスッと共感というか、心に入ってきたので、もう、ホントに、凄かった。

 

そしてVermilion。あの時はWoDが解禁されてなくて、イントロどころかサビまでずっと頭振ってたんだけど、一瞬見える舞台が真っっっっっ赤で、い~やカッコいいなって重いながら頭振ってた。速めの曲で聴いているのが楽しい曲。ライブでやる回数かなり多い曲なんだけどWoDする直前に後列真ん中行くと楽しいよね

 

「もう終盤だ」ってMCされた時に、時間が経つのってこんな早いんだなって思った。

長めのMCで、該当する人は手を挙げてって感じだった。「遠くから来た人」言うてまだ近い方か、と思って挙げなかった。「親に黙ってきた人」ちゃんと言ってきたから挙げなかった。「生活費切り詰めてきた人」少しだけ、控えめに手を挙げた。そして、「夜どうしようもなく寂しくなる人」。自然に手が挙がってた。

 

ひとりになることが怖かった。初めて聴いた。聴いてて自分の目から涙がこぼれるのを感じた。『今夜 明け方の駅前の路上で 眠らない繁華街の中で TVだけ付けた部屋の中で そして、新宿CLUB SCIENCEで』の歌詞変えで感極まって下を向いてしまった。自分は別に病んでいるわけでもなにか生きていく上で障害があるわけでもないし、どちらかと言うと幸せに生きている方だと思う。けど、それでも他の人とは互換出来ない悲しさとかがあって、乗り越えたり避けたりして今を生きているんだなと思ったし、それは間違いじゃないいんだろうな、と思った。

 

曲が終わって、鼻をすする音が響くなか、少しのMCと、「お前らのクソみてぇな夜の為に」と歌いはじめたた孤独の声明。初めて聴いた曲だった。ライブ終わりに投稿されているのを見つけて聴いたけど、動画じゃ満足出来なかった。それほどの力があって、涙が止まらない中で、手を振って声を出したのを覚えている。

 

曲が終わって、さっさとはけていく演者を見ながら周りに合せて「ありがとう!」って叫んで、楽しかったな、さて帰るかと思っていたら「アンコール!」の声が。え、あるの?と半信半疑で声出してたら、帰ってきておお…と思った。後に「照明が明るくならないからアンコールしたら来るぞ!」みたいな感じらしいと気付くけど、マジでこの時は「えっすげえ!」と思った。

 

「そんなに投稿したことのある曲やってないよな!」って始まったエイリアンエイリアン。

さっきの涙が嘘のようにブチ上がった。サビでぴょんぴょん跳ねた覚えがあるような無いような。

 

そして、1000のタンバリン。タラチオさんの声にすごい合ってる曲調で、すげーーーー良かった。最近歌ってないので実は強く希望してたりする。

 

そしてまたはけていくのを見送って、そしてまた「アンコール!」の声。えっまだあるんです?!!と思っていたら「終わる流れだったじゃん…」と言いながら登場。「忘れ物?」というお客さんの声に、「ちょっと1曲歌い忘れ」と返した後、アカペラで始まったかくれんぼ。

 

初めて聴いた曲だった。この曲を知って、いろんな人のかくれんぼを聴いたけど、かくれんぼに関してはタラチオさんのが一番だと思っている。アカペラの状態から始まって、一気に伴奏が入っていく瞬間がたまらなく好きだ。2番Aメロ「見つける番だ」の後のギターソロ、「四畳半のミラーハウスで 力の無い目をしている 君を探してた」の声の出し方。そこから綺麗に繋がるラスサビ。全て大好きで、心を貫かれたかと思うほどだった。翌年の9月、もっとヤバいかくれんぼを聴いたのはまた別のところで

 

ライブ終演後、サンプルCDを配布する(お代はいくらでも良いと言っていたので正確には配布とは違う)列にならんで、なんて感謝を告げようか悩んでいたけど、いざ自分の番が来たら頭が真っ白になってしまって、「ありがとうございます!!!(大声)」と言いながら五千円札を置いた。自分で自分にびっくりした(声量的な意味)し、タラチオさんもびっくりしてたと思う(金額的な意味)。一応の言い訳ですけど手元に五千円札しか無かったんです。でも千円札があったとしても五千円札を置く気がする。

 

サンプルCDを眺めながら、小雨の降るネオンの綺麗な歌舞伎町を通ってホテルに行った。部屋に着いても興奮が冷めなくてなかなか寝付けず、寝れたのは午前3時とかだった。

 

このライブに行かなければ俺は今どうしてるんだろうな、と思うことがある。

ライブを見に行って、もっとタラチオさんの歌を聴くようになったし、人脈も広がった。「自分もステージに立ってみたい!」と思って、自分が出演する側になった。「ライブに行って、楽しかった。」それだけの事がここまで自分の行動になるとは本当に思わなかった。きっとあの日、俺の中の世界が変わったんだと思う。

今は共通の趣味のフォロワーがいて、一緒に行動を共にしたり連番して一緒にライブを見たりするけど、あの日頑張って1人で行った初めてのライブはそれとはまた違う楽しさがあった。コロナウイルスが無くなったら、またライブハウスで会おうな、フォロワー